1型糖尿病の治療で使ってきたもの

1型糖尿病

私が1型糖尿病を発症したのは9歳のとき。

あれから、20年以上経ちました。

その間に治療のために使っていた医療機器はたくさん!

今回はそんな歴代の戦友たちを振り返ってみました!

使っていた医療機器

まず、1型糖尿病の治療で使うものは大きく分けて2つあります。

それは、血糖値を測定するデバイスとインスリンを投与するデバイスです。

1型糖尿病の私はこれらを使って『血糖値を測定する→インスリンを投与する』のルーティンを日々行っています。

人によってはこれに加えて飲み薬も使われてる方もいらっしゃいますが、私はまだ使ったことがありません。

どれくらい血糖値の管理しやすくなるのかちょっと気になります…!

発症(9歳)〜高校2年生まで

私が1型糖尿病を発症して最初に使い始めたのが、血糖測定器とインスリンペンでした。

血糖測定器とは血糖値を測定するデバイスで、インスリンペンはインスリンを投与するデバイスなんですが……名前のままですね(笑)

血糖測定は、とても細い針を指先に刺して一滴の血液を出し、血糖測定器にあてて血糖値を測ります。

インスリンペンは薬の入ったカートリッジをペン型の注射器に取りつけて、そこに注射針をつけたら、お腹や足に決められたインスリンの単位量を注射します。

ちなみに、今は軽量で使い捨てのインスリンペンが出ているのですが、当時のペンは使い捨てではなかったこともあり、ずっしりと重たかった記憶があります。

子供だったから尚のこと重たく感じていただけかもしれませんが、子供用の小さなカバンに入っていると、そこそこ存在感がありました(笑)

高校2年生〜大学2年まで

高校生になるまでの間、インスリンペンが使い捨てになったり、血糖測定器のバージョンが新しくなったりしましたが、やっていることは大きく変わっていませんでした。

そんな私の治療が変わったきっかけは、高校2年生の修学旅行です。

自由行動のときに食べ歩きをすることになったのですが…

外でお腹や太ももに注射を打つのは無理だし、その都度トイレを探すのは友人に迷惑がかかる…

そこで、インスリンペンを卒業しインスリンポンプに初挑戦することになりました!

インスリンポンプとは、インスリンが入った機械と体が細いチューブで繋がった構造をした医療機器です。

この機械をどう使うのかと言うと…

①インスリンポンプに食べたものの量を入力。

②ポンプがインスリンの投与量を自動計算。

③実行ボタンを押せばチューブを通してインスリンが体内へ投与。

ざっくりいうと、こんな感じの仕組みになっています!

つまり、外でも問題なくインスリンが投与が可能になったということ!

このインスリンポンプのおかげで、私は友人と修学旅行をしっかり楽しむことができました!

(当時使用していたポンプはMedtronicのパラダイムインスリンポンプでした。)

ちなみに血糖測定については、これまで通り指先からの採血の方法で変わりなくやっていました。

大学2年〜2023年3月まで

大学に進学と同時に私は小児科から内科に診療科が変わり、主治医の先生も新しい先生に!

そして、インスリンポンプも新しいものが出ていたので切り替えることになりました。

それがMedtronicのミニメドという機械。

高校生の時から使っていたインスリンポンプとの大きな違いは、インスリンポンプとは別にCGMという機械を体につけるという点。

CGMは血糖値(正確には間質液のグルコース濃度)を自動で測り続けて、インスリンポンプにデータを飛ばしてくれる機能がついた機械です。

メリットは、今まで針を刺した時点の血糖値しか分からなかったのが、経時的な血糖値の変化が分かるようになったこと!

寝ている間の低血糖や思わぬ高血糖にも気づけるようになった…はずなんですが…

私は何故かCGMの相性が良くなくて血糖値のデータがうまく取れなかったので途中から使うのをやめることになりました…残念…

その後、Abbottからフリースタイルリブレという採血なしで血糖値が経時的に分かる機械が発売されたので、今もそれを使い続けています。

2023年4月〜2023年12月

高校からずっとインスリンポンプを使っていた私…

唯一の不満がインスリンポンプと体を繋ぐチューブが邪魔ということ…

どこかに引っ掛けて抜けてしまうリスクや、ワンピースが着づらいこともあって、チューブさえなかったらなあと思っていました。

そんな風に思っていたらテルモからメディセーフウィズというパッチ式ポンプが発売されました!

このポンプは、スマホそっくりのリモコンを操作すると、Bluetoothで情報が送られて体に貼りついているポンプからインスリンが投与される仕組みです。

何がすごいって、チューブフリーなんです…!!

本当に楽でした…!

楽だったんですが…

なぜかインスリンが漏れたり、原因不明のアラートが鳴ることもあったりして、結局使用をやめることになりました…

残念すぎる…

2023年12月〜現在

メティセーフウィズを泣く泣くやめることになり、主治医と相談して選んだデバイスはインスリンペンでした。

原点回帰というやつです。

実は、メディセーフウィズが異常を起こして使えない時に、代用品としてインスリンペンで管理していたんです。

その時に特に支障なく血糖値の管理ができていたので、もう異常時だけでなくてずっとインスリンペンで管理しよう!ということになりました。

インスリンポンプのメリットの一つである食事量に応じたインスリン投与量の自動計算は、糖質をしっかり食べている人には絶大なメリットがあると思います。

ただ、この時すでに糖質制限をしていた私は、そもそもこの機能を使っていませんでした。

外出時にインスリン注射が少し負担になるくらいなら、もうペンでいいかなと思ったのが率直な理由です。

技術の進歩は凄まじい!

長かった〜(笑)

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

こうして振り返って思うことは、医療技術の進歩は本当に早いということ。

例えば、血糖測定器でいえば、発症当時に使っていた血糖測定器は血糖値が表示されるまで30秒位かかっていました。

それが今では5秒ほどで表示されます!

もっと言えば、測定で使用する血液の量もかなり少なくなりました。

体感で半分くらいかな…

この時点でもすごいのに、毎回血液を出さなくても血糖値の経時的変化まで追えるデバイスまで出ているのだから本当にすごい。

インスリンポンプにおいては、勝手に血糖値を測ってインスリンを投与まで自動でしてくれるものまで発売されたようです。

ここまで様々な進歩を遂げられるのは、開発して下さるメーカーさんや患者の意見をメーカーさんに伝えて下さる医療スタッフの方がいらっしゃるから。

本当に頭が上がりません。

ただ…一つ本音をいうと、レベルの高い治療法になればなるほど医療費が上がるので、そこが切ない…

費用の補助制度とかあればいいんですけどね…

今のところないんですよね…

はい、頑張ってお仕事して稼ぎます…(笑)

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かぴこ

都内在住のアラサーです。
似ている動物がカピバラで、お風呂好きなのが名前の由来!(笑)
そんなゆるい私が、持病の1型糖尿病や糖質制限、日々のことなどをまったり書いています。
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