娘を出産して約1年半が経ちました。
育児に追われる日々を過ごしていますが、こういったときこそ、振り返ることもいいかなと思ったので…
今回は私の1型糖尿病合併妊娠について振り返っていこうと思います。
1型糖尿病がある状態で妊娠することになり、嬉しさと同時に、正直なところ強い不安を感じました。
医師から説明を受け、リスクについても理解はしていましたが、実際にその生活が始まると、想像していた以上に大変なことも多くありました。
この記事では、1型糖尿病合併妊娠を経験した一人の当事者として、「本当にしんどかったこと」と「助けられたこと」を、できるだけ正直に書いていこうと思います。
あくまで私個人の体験であり、感じ方や状況は人それぞれ違うと思いますが、同じ立場の方が少しでも気持ちを整理するきっかけになれば嬉しいです。
妊娠に対する気持ちは夫婦で同じではありませんでした
正直に言うと、私はもともと「子どもが絶対に欲しい」という気持ちがとても強いタイプではありませんでした。
いてもいいし、いなくてもいい。
どちらの人生も受け入れられる。
そのくらいの気持ち…
一方で、夫は本気で子どもを望んでいました。
夫の意向を汲んで妊活を始めましたが、なかなか授かることができず、気がつけば3年近くが経っていました。
思い切って婦人科を受診してみたところ、私には多嚢胞性卵巣症候群があることが分かり、不妊治療を勧められました。
治療を始めるかどうか悩んでいた矢先、妊娠していることが分かりました。
夫との温度差について
妊娠が分かってからも、私と夫の気持ちが同じ方向を向いていたかというと、正直そうではありませんでした。
夫はもともと楽観的なタイプで、私が血糖値の変動に一喜一憂していても、
「大丈夫だって」「そんなに気にしなくていいよ」
と軽く流すような反応をすることがありました。
正直なところかなりイライラしてしまったことも…
根拠もなく「大丈夫」と言われるたびに、「どうしてそんなことが言えるんだろう」と思ってしまったのです。
必死だったのは、私の方だった
私は、もともと子どもを強く望んでいたわけではありません。
それでも妊娠して、1型糖尿病がある体で妊娠を続けると決めた以上、必死に血糖コントロールに取り組んでいました。
食事を考え、インスリン量を調整し、血糖値を常に気にする…本当に一日中ずっと。
そんな風に細心の注意をしている最中、一番近くにいてその様子を見ているはずの人が同じ緊張感を持っていないように感じたとき、強い孤独を覚えることもありました。
「ちゃんとやらなきゃ」がどんどん強くなっていく…
私はもともと、少し完璧主義なところがあります。
妊娠が分かってから出産までの間、血糖コントロールについては、1型糖尿病外来でも妊婦健診でも「問題なし」と言われ続けていました。
特に妊婦健診では、「ここまできちんと管理できている人はいない」と、院長先生がとても喜んでくださり、他の先生が私の健診を見学しに来ることもありました。
嬉しいけれど、自己肯定感上がるけれど…
でも同時に、「この状態を保たなきゃ」というプレッシャーにもなっていきました。
この頃の血糖値や通院頻度については、妊娠経過ごとに別記事で整理しています。
数値の話が必要な方は、そちらをご覧ください。
期待されるほど崩せなくなる
うまくいっているからこそ、失敗することが怖くなりました。
すくすく育っている赤ちゃんの成長を、ここまで積み上げてきた先生からの信頼を、一度の失敗で失ってしまうのではないか。
そんな不安が、常に頭の片隅にありました。
それでも正直に言うと、それくらいの期待や緊張感があったからこそ、ここまで頑張れたのも事実だと思っています。
「うまくやれている自分」を手放す怖さ
出産から約1年半が経った今も、私はまだ血糖値やHbA1c、GAといった数値に縛られている自覚があります。
妊娠中に「きちんと管理できている」と言われ続けたことで、「うまくやれている自分」でいることが自分の支えになっていました。
だからこそ、その状態を手放してしまうことが、とても怖かったのだと思います。
数値は本来、体の状態を知るための指標にすぎないはずなのに、いつの間にか自分自身の評価のように感じていました。
それでも助けられたことも確かにあった
そんな妊娠期間の中で、確かに助けられたこともありました。
1型糖尿病の方の主治医の先生は、血糖管理の大変さを本当に理解してくれていて、悪阻でほとんど食べられなくなって低血糖を起こしてしまった時でも、「今は仕方ないよね」と受け止めてくださいました。
怒ることは一度もなく、いつも心配するような言葉をかけてくださった…
「ちゃんとできていない」と責められなかったことが、どれほど救いになっていたか、今でもよく覚えています。
同じ立場の人に、今なら伝えたいこと
1型糖尿病合併妊娠は、ガイドラインにも示されている通り、厳格な血糖管理が求められます。
だからこそ、数値やコントロールについて安易にアドバイスをしたり、「うまくいかなくても大丈夫」と軽く言うことは、私にはできません。
それだけ、日々向き合っていることの重さを身をもって知っているからです。
血糖値を気にしながら食事を選び、通院を続け、不安を抱えながらも毎日を過ごす…生きているだけでも偉いくらい…泣
声を大にして言いたいのは、数値だけがあなたの努力や価値のすべてではないということ!
不安になるのも、揺れるのも、真剣に向き合っているからこそだと思います。
この文章が、「わかってくれる人がいる」と感じるきっかけにほんの少しでもなっていたら嬉しいです。
妊娠中の記録のまとめ記事
なお、妊娠中の通院や血糖管理の経過については、時期別にまとめた記事も残しています。
数値や通院スケジュールを知りたい方は、そちらも参考になるかもしれません。
妊娠後期についてはほぼ毎日食事や数値についてブログを書いていたので、そちらを参考にするとイメージがつきやすいかもしれません。
『1型糖尿病と妊娠・出産』カテゴリーにまとめてあります。






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