先日、妊婦健診へ行ったときに主治医の先生が糖尿病診療ガイドライン2024を見せて下さいました!
今回のガイドラインでは糖質制限について触れられているそう。
今までカロリー制限ばかり目にしていたので、実際に糖質制限で楽に管理している当人としては取り上げてもらえて嬉しい!
そこで、今回はそんな糖質制限に触れられている食事療法の項目について、患者目線での読んだ感想を書いてみました😊
ガイドラインは日本糖尿病学会のサイトで全文PDFを閲覧できます!
炭水化物制限…?
早速、食事療法の項目について見てみると…
糖質制限の記載を発見!
CQ3-3 糖尿病の血糖コントロールのために炭水化物制限は有効か?
糖尿病診療ガイドライン2024 3章食事療法(日本糖尿病学会)
https://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4
炭水化物制限…糖質制限とは違うのかな?
その後の解説を読んでみると…
炭水化物は糖質と食物繊維からなり、一般的に炭水化物制限における炭水化物は消化性炭水化物を指す。
消化性炭水化物の最低許容量は 130 g/日とされているが これは 1 日に脳が消費する糖質の量から推測されている。
実際には糖新生やグリコーゲン分解により糖質がつくられ、また脳がエネルギー不足に陥るとケトン体が利用されるため、最低許容量は不明である。
糖尿病診療ガイドライン2024 3章食事療法(日本糖尿病学会)https://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4
つまり、『消化性炭水化物=糖質』で、ここでいう炭水化物制限とは消化性炭水化物を制限することを指すんですね!なるほど!
この部分の記載でびっくりしたのが、体が必要とする最低の糖質量が不明ということ。
てっきり明確になっているものだと思っていました💦
これがはっきりすると、糖質はしっかり摂ろうという今の食事療法もかなり変わってきそうな気がします!
提言の内容としては、『2型糖尿病の血糖コントロールのために,6~12ヶ月以内の短期間であれば炭水化物制限は有効である』と記載されていました。
期間が長くなると改善しなくなる?
さらに読み進めると今までの研究を踏まえた記載もありました。
1型糖尿病の糖質制限に関する研究についてはこんな感じ。
摂取する糖質量が減ればインスリン必要量は減るのはカーボカウントと同じ理論なので納得です。
ただ、期間は同じでもHbA1cへの影響に差が出たのは摂取する糖質量が影響しているのかな…
私の場合、1日あたり糖質20g以下で管理していて、私の感覚としては糖質量を減らすほど血糖値は上がりにくくなるので、糖質量をしっかり減らして検証した日本の研究があれば見てみたいと思いました。
欧米の2型糖尿病に対する糖質制限の研究だと、糖質量を少なくするほどHbA1cは下がった結果もあれば、50g/日以下ではHbA1cが下がらないという結果もあったり…
実施期間も長くなるほど改善が見られなくなったり…
実際のHbA1cの数値や食べているものが分からないので何とも言えませんが、そのような研究結果が出ているようです。
これからの研究件数次第!
今回読んでみて思ったことは日本の糖尿病医療において糖質制限はまだまだマイナーだということ。
糖質制限と一口に言っても、糖質だけ気にするのか、他の栄養素の量も管理するのか、そもそも実施する当人のインスリンの自己分泌量はどうなのか…様々な要因がHbA1cの数値に影響を及ぼすと思います。
また、1型糖尿病と2型糖尿病ではインスリンの自己分泌量も異なるので、それぞれの糖尿病にあった糖質制限のやり方も今後研究が進んではっきりしてくるといいなあと思いました。
今回ガイドラインに載ったことで、研究者の方の目に留まりさらに研究が進んでほしいなあ…!
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