自分の体より先に育児がある|1型糖尿病ママの育児と血糖値の話

1型糖尿病

この記事は、1型糖尿病を持つ母親が、ワンオペで育児をしながら感じている日々のぼやきを綴った日記です。

今日も、考えるより先に動いていました。

血糖値のことをきちんと考える時間が取れないまま、なあなあで1日が終わってしまいました…

どういうことかというと、高血糖になって気持ち悪くなるのが本当に嫌で、ついインスリンを多めに打ってしまいます。

すると今度は低血糖になります…そりゃそうですよね…

低血糖になると、「もし今、娘に何かあったら守りきれないかもしれない」という不安が一気に押し寄せてきて、とにかく早く血糖値を上げたくて焦ってしまいます。

焦って補食を食べすぎて、結局また血糖値が跳ね上がります。

この行ったり来たりを、何回繰り返しているのでしょうか…

育児中、血糖値のことを落ち着いて考えられるのは、インスリンを打つ食前くらいしかありません。

本当は、そこでちゃんと立ち止まって計算した方がいいのに、娘を待たせたくなくて、いつもパッと打ってしまいます。

「これくらいで大丈夫かな」そんな曖昧な判断のままインスリンを打って、あとから失敗だったなと思うことが多いです。

でも、目の前で待っている娘を前にすると、自分の血糖値のために時間を使うことに、どうしてもためらいがあります。

考えないまま打っているというより、考えられないまま打っている、に近い気がします。

私の食事のメニュー…本当は、冷凍パスタやパンだけなど、とにかく簡単な食事で済ませたいです。

育児中なのですから、それくらい許されてもいいのでは、と思ってしまいます。

でも、食後高血糖が怖くて、選ぶのは結局いつも低糖質なメニュー。

最近のベストパートナーは、納豆、冷奴、ゆで卵です。

バランスはさておき、それぞれの食品の栄養的には悪くないのでしょうが、あまりにも地味で、少し悲しくなります…

栄養バランスばっちりの娘のごはんを用意して、その横で納豆と冷奴を食べている自分。

その絵面に、思わず苦笑いしてしまいます。

1型糖尿病がなかったら、もっと育児に集中できるのにな、と1日に何度も考えます。

考えても仕方のないことですし、割り切るしかないと分かっています。

それでも、どうしても考えてしまいます。

自分の受診も、とにかく大変です。娘を連れて大学病院を受診するのは、正直かなりハードです。

一人のときは何の負担もなかった採尿も、今はベビーカーが入れる車椅子トイレまで行かないとできません。

それだけで一仕事になります…車椅子トイレの数が限られている中、使わせていただくので気も遣いますし申し訳なく思います…

ただ一番申し訳ないと思うのは娘に対してです。

受診中、「ごめんね、あともう少し待っててね」と、娘に何回言ったか分かりません。

待合室でも、検査でも、会計でも、そのたびに同じ言葉を繰り返して、毎回、娘に申し訳ない気持ちになります。

私が1型糖尿病じゃなかったらなあ…

冬は特に、インフルエンザなどの感染症が流行っているので、受診後に娘の体調が崩れないか、そればかりが気になってしまいます。

それでも、行かないわけにはいきません。

体調管理は、母親業の前提条件のようなものだから…私が倒れるわけにはいかない。

頭のなかではこんな事を考えながら笑顔を貼り付けて乗り切った1日でした。

今日も、うまくいったとは言えませんが、なんとか一日を終えることができてよかった。

それでいい日にしておこうと思います。

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